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作品一覧 原稿評価投稿、中断したもの、その他未ジャンル 俺 某国とキグ 着ぐるみ刑 ここからはR18 お○さんと一緒
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部屋の奥にあるドアを開けると通路があった。 そこも消防法など眼中ねぇ(無い)!といった感じの空間。 夢の舞台裏とは、こうも汚いモノかと逆に感心する。 通路の一番手前の部屋に通されると そこには、安っぽいテーブルとパイプ椅子が四脚、それに予定が書かれたホワイトボード。 ゴミ袋には、ゴハン粒の張り付いた弁当容器がギッシリ詰め込まれている。 どうやらここがケーキの住みからしい。 『ねぇ?「キャラクターの中に入りたいなぁ~」とか思ってない?』 「はぁ?」 (イキナリ殺風景な部屋に連れて来て、何を言ってるんだコイツは?) 『ちょっとの時給でもいいから、遊園地の最後を見届けたいとか わずかな日給でもいいから、キャストとしてゲストを楽しませたいとか ノーギャラに近い報酬でいいから着ぐるみを着て舞台に立ちたいとか思わない?』 「…思うって言ったら…どうなる?」 『ジャ~~~ン!!今なら先着一名様限りでオオカミのバター君になれま~す』 そう言いながら壁に張られたポスターを指差す。 色あせたポスターにはメイプルランドの全キャラクター写っている。 その中に一人背の高いマヌケな顔をしたオオカミがいた。 「…なってどうする?」 『メイプルランドの有終の美を飾るお手伝いができま~す』 「………」 どうやらオオカミの着ぐるみを着せて何か手伝わせたいらしい。 「ここって、ド素人の手も借りたいくらい人手と金がないのか?」 『うん!』 開き直ったような返事をされた。 「…ここに来るのだってタダじゃないんだけど…。金払ってタダ働きみたいな真似するなんて おかしな宗教にハマってる奴じゃなきゃ出来ない相談だな」 『タダなんて言ってないでしょ!本当にショボイだけよ!』 「似たようなモンだろ?いくら俺が暇人だからって無理過ぎ。 安く済ませようとしないで、専門の役者に頼めよ」 俺がキッパリ断るとケーキは落ち込んでしまった。 いや、落ち込んでいるのは中の彼女なのだが やはり、ケーキが落ち込んだように見えてしまう。 『あ、あの…なんて言うか…今から依頼しても、結局稽古に時間が掛かるっていうか…その…』 何だか急に歯切れが悪くなった。 「稽古?休日には他の役者も来るとか言ってなかったけ?熊とか兄貴に入る」 『本当は、ここの社員がクジ引きで入っているの…。 今、入っているのは40過ぎの営業の人が二人…』 「…まぢで!?」 コクンと頷くケーキ。 俺は、くたびれたオジさん二人が メルヘンチックな着ぐるみに入るシーンを想像してちょっと気の毒になった。 『そんなキビシイ現状でも最後くらいはキャラクターを全員だして、パレードして花火上げて 華やかに〆ようって話になって…けど、みんな一杯一杯で人手が足りないの…』 うつむきながら、首をゆっくりと横に振る。 こんな時までキャラクターに成りきらなくても、いいと思うのだが…。 『そこで住所不定無職さんの出番!』 「……いや…住所はある」 『とにかく暇な、あなたの出番なのよ!』 ビシッと指まで差して来た。 そんな宣言をされても困る。 「…幾等なんでも冒険し過ぎだろ?素人出してイベントが台無しになっても 知らん…っていうか、オレ責任なんて取れないぞ」 『その辺は大丈夫。何かあったら私が全部被るから』 何故か自信満々に胸をはるケーキ。ここまで言われると断り辛い。 「わかった……わかったよ、そこまで言うならやってやるよ。 ただし、俺は無知・未経験のカンペキな素人だからな」 実に恩着せがましく言ってみる。 本音を言うと話を聞いている内に、ちょっと興味が湧いて来たのだ。 『うんうん。大丈夫大丈夫♪きっと出来るから♪』 ケーキが俺の手を握りながら嬉しそうに保証する。 そして次の日、その保証の根拠を思い知らされる事になった…。 【 -マスコットとマスコット- 】 彼女に関して驚く事が四つあった。 1 髪を出すと、角度によっては可愛く見える。 2 チビッコい癖に実は年上。 3 着ぐるみを脱ぐとアニメっぽい言動が止む。 そして最後は…。 ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…ピピィィィィッ!! 「ほらっ!回転が遅いっ!もっと脚上げてっ!」 『ま、待てっ…待って…死ぬ…』 「もう、へばったの?根性以前の問題ね。今時幼稚園児だって、そんな泣き言いわないわよ」 (#コイツはぁぁぁ!!) ジャージ姿にホイッスル、パイプ椅子に踏ん反り返り、足まで組んでる。 その内、竹刀でも持ち出しそうだ。 《きっと出来るから♪》の意味は、《いきなり着ぐるみに入れて動作からダンスまで 徹底的に叩き込めば、きっと出来るから♪》という意味らしい。 暑さと酸欠のサウナ地獄。 鼻はすぐ馬鹿になり、最初に感じた面のイヤな臭いを感じられない。 臭いを気にするより酸素を貪り食う方が先だ。 「ほらほら、さっさと立ち上がりなさい。 そんなんじゃダンス憶える前に遊園地が終了しちゃうわよ」 『その前に…俺の意識が終了しそうなんですけど…』 「意識なんていらないから、考えずに身体で憶えなさい!」 『いや、そう言う意味じゃなくて…』 「立たないならチャック縫い付けて、口からゴキブリ放り込むわよ」 『…お前ってオニだな…』 10カウント寸前のボクサーみたいに、よろよろと立ち上がる。 もう、ひと夏分の汗を流した気がする…。 朦朧とする意識の中、鏡に写る自分の姿が目に入る。 寸胴で短足でコミカルな顔のオオカミ。 特徴は、脛の部分だけ黒いタイツで膝上からフカモコ毛皮が膨らみ 遠くから見るとスゴい短足に見える。 例えるならアメリカンドッグみたいな脚というべきか…。 バター君の表情は、開いたままの口から舌が垂れ下がり ちょっと逝っちゃってる様な眼をしている。 このマヌケヅラの中から垂れ下がる、首隠し毛皮のせいで通気性が悪い事この上ない。 これが今の俺の姿だ。 無職からオオカミになるなんて、誰が予想出来よう…。 「『お前』じゃなく『先輩』でしょ!バイトくん」 まぁ、確かに雀の涙みたいなバイト代でも雇われた身分には変わりない。 しかし、お客様から下っ端バイトになった途端、この豹変ぶり…。 『ボクは、素顔の先輩よりケーキちゃんの方が好きです』 チクリと嫌味を言ってみる。 「私はバター君をイジメてる自分が好き♪」 『……。』 (こいつイイ性格してるよなぁ…) 基本的な動作や演技を三日間、みっちり叩き込まれ とうとう園内デビューする事になった。 と言っても、お客に愛想を振りまくだけだが。 それでも俺一人では心配なのでケーキがサポートに付く事に。 お互いの着替えを手伝いながら、遊園地のキャラクターになっていく。 着替えるといっても、タイツを着た状態なので、色気のある話ではない。 先輩が身体を入れた後、エプロンドレスを引っ張り上げチャックを閉める。 小物を用意し面を被せ、仕上げに身だしなみを整える。 ふと、気付いたのだが着替えをサポートしている時の先輩は何故だか嬉しそうにみえた。 『いい?明くるく元気に!ゲストの前で喋っちゃダメよ』 『うぃっす!』 『…バター君。返事は「ハイ」…いいわね?』 『うぃっす!了解です!』 『…バター君。もしかして頭悪い?』 『うるさい赤毛。俺の方が真のマスコットだという事を証明してやる』 すでに、吹っ切れた俺は無駄にテンションが高い。 『もしかして…暑さで頭やられちゃった…?』 『うるさい!今から俺と勝負だ!お客に人気がある方が勝ち。 負けた方は、バツゲーム』 『別にいいけど…、勝ち負けの判定は誰がするの?』 『俺の主観!』 ケーキを置き去りにし園内へ。 そこには、普段と違った世界があった。 着ぐるみ姿でゆく、生身では味わえない世界。 黒目のサングラスと口の隙間から、夢の国を覗き見る。 まるで【隠れん坊】の時、物陰から鬼を覗いている気分。 自分であって自分でない感覚。 この上なく目立つのに誰だか判らないという矛盾。 暑苦しい着ぐるみに入りたがる奴の気持ちが少し理解出来た。 ・ ・ ・ ・ 主観に頼らなくても、結果は俺の圧勝だった。 エントランス広場に着く前から、子供たちが駆け寄って抱き付いて来る。 手を繋いだり、抱き上げたりで引っ切りなしに写真を撮られた。 垂れ下がるシッポと手に付いている肉球が強力な武器となり チビッ子達をメロメロにしていく。 まさにフカモコの勝利。 商売敵であるケーキの方を見ると見事に閑古鳥が鳴いていた。 『…ふっ』 その様を鼻で笑い、追い討ちに指を差して大笑いしている仕草をする。 彼女の演技指導がさっそく役に立った。 控え室に戻ると一足先に戻っていた先輩が、見た事もない優しい笑顔で俺を迎えた。 ケーキの頭を取り、アンダーマスクを首まで下げ、汗に濡れた髪が光っている。 口惜しがって文句を言ってくると思っていた俺は、その笑顔に戸惑った。 「どう?初めてのグリーティングは?楽しかった?」 『え…あ、うん…。』 意外な問い掛け。 「…よかった。初めて会った時、元気がなかったから心配だったの」 『………』 頭を殴られたような衝撃。 ひょっとして、彼女は俺を励ます為に、この仕事に誘ってくれたのだろうか…? だとしたら、全タイで嘘ストリーキングをやらせようとしてた俺は、どうしようもない馬鹿だ。 さっきまでハシャいでいた自分が物凄く恥かしい。 やはりこの人は、小さくても年上の女性(ひと)だった。 そして自分はデカイだけガキだ……。 『先輩…ありがとう…』 ショックから立ち直りポツリと呟く。彼女は、何も言わず微笑んでいた。 その微笑みをサングラス越しに見つめる。 その笑顔がすごく魅力的に見えた。思わずこのまま抱きしめたくなる。 見詰め合う、着ぐるみオオカミと微笑み少女? 兎に角、何か言わないと気まずい…。 『ところで、バツゲ…』 「バター君から見て、あれは引き分けよね」 途端に笑顔がひきつった。 やっぱり、単に誤魔化したかった、だけかもしれない。 【 -終わりだよ。 全員集合!- 】 休園日。いよいよ、フィナーレに向けての練習が始まる。 大きな鏡が張られた稽古部屋にメイプルランドの全キャラクターが集合した。 吊り半ズボンの男の子ホット君。 エプロンドレスの女の子ケーキちゃん。 樹の妖精ミックス。 熊のメープル。 アライ熊のシロップ。 狼のバター。 兎のミルク。 総勢七体ものキャラクターが一同に会した。 ちなみにミックスは妖精と言っても、羽根のはえた可愛らしい奴ではなく カエデの葉がウロコ状に重なった松ボックリみたいな体形にサンタ顔が付いている。 はっきり言ってキモい。 そしてそれらのキャラクターに入っているのは…。 俺と先輩を除いて、一番若いのは兎のミルクに入る三十路を一歩こえた女性。 普段は、園内にあるレストランで働いているらしい。 他は…あまり言いたくない。 ホット君が娘に「お父さん!臭い」と言われた事を嘆く。ミックスが次の職場の事を憂う。 メイプルとシロップがそれに同調する。 クジ引きで負けたり、背が低いからと言う理由で選ばれた男達。 それでも最後のイベントを成功させようと、悲壮感漂う決意に満ちている。 言わば覚悟を決めた男達だ……そして、その熱意は見事な空回りを見せた。 (動きがゼンゼン合わねぇ…) ミックスとメープルが1テンポ遅れるのは重たい着ぐるみの所為だろうか? あと、ダンスが終わって腰を叩くのも勘弁して欲しい。 不安を抱えながらも練習の日々が過ぎる。 男達は、数日遅れの筋肉痛に耐えつつ営業日の僅かな時間に練習し 初日と比べると随分観られるモノになっていた。 何だか偉そうな言い方だが 干物にされかけた俺と比べれば、まだ甘いと言えよう。 しかし、あの厳しいレッスンは本当に必要だったのだろうか? 地味顔だのなんだのと言った事への報復ではないだろうか? ひょっとしたら、バイト自体が先輩の壮大なしっぺ返しかもしれない…。 だが、それだけは信じたくない自分がいる。 俺としては、好意的な理由で誘ってくれたと信じたい…。 残念ながら初めてのグリーティング以来、進展らしい進展もせず 先輩と後輩の馴れ合いのような日々が過ぎた。 このメルヘンチックなアルバイトも、もうすぐ終わりを告げる。 その時、俺はどうなるのか…。 また、ズルズルと無気力な日々に戻るのか? そうなったら今度はいつ、立ち直れるだろうか…? 『先輩は、ここが終ったらどうする?』 グリが終り控え室に戻った俺は聞くのを躊躇っていた質問を投げ掛けた。 『……』 先輩は無言。 『もしかして、地方のテーマパークへ行くとか?』 そうなったら、バイトが終わった時点で彼女ともお別れだ。 だが、幸い彼女は首を横に振った。 長いオサゲが背中に当りペチペチと、かすかな音をたてる。 『先輩、付き合ってる彼氏とかいるの?』 ペチペチ…。 『彼氏もなく行く宛てもない先輩に提案なんだけど…』 『……』 ケーキの笑顔がじっと見つめる。 『先の見えない者同士、一緒に暮らさないか?』 『…え?』 『つまりアパート借りて、そこを拠点に就職活動しませんか?と言ってる訳だ』 ポカンとするケーキ。だが、次の瞬間堰を切ったように笑い出した。 『笑うのは、返事をしてからにしてくれ』 『だって…変な人だとは、思ってたけど、ここまでとは…』 この人に変人扱いされるのは、心外だ。 『一応、これでも真剣なんだが…』 『判ったわよ。その提案にのって上げる。けど、一つだけ聞かせて』 先輩の口調がまじめな物に変った。 『素の私とケーキちゃんをやってる私。どっちが好き?』 『ケーキちゃん』 一秒も考えず即答した。 マスコットとパラサイト4
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人形遊びEX2(中) まずは……これにしよ…… 私はプール当番の時にいつも着てる紺色の競泳用水着を手に取り、早速着始めた。 やっぱりマスクしてるからかなり大変だったけど、なんとか着られた。 そして振り返って鏡を見る……私の水着を着ているマキが立っていた…… また胸が高鳴る…… んくぅ!……さっきよりはだいじょぶだけど……やっぱり……変な気分に……なってきちゃう…… 私って普段……こんな感じなのかな……あぁん!…… 胸はいつも気にしてたから見てたけど、独りで自分の体をこんなにまじまじと見たのは久しぶりだった…… 昔よりもふとももとか、腰の周りが女っぽくなってて……ちょっと嬉しくなった…… 体をよじっておしりを見てみる……おしりもプリン!てしてて……すごくエッチっぽい…… 私もちゃんと大人になってたんだ……なんか……嬉しい…… ……はっ!なにやってるの!私! いつの間にか自分の体に見とれてたことに気づいて急に恥かしくなってきた…… マスクの中で顔を赤くしながら肌タイの手で目を隠そうとした……もちろんそこにはマキの顔がある…… そっか……今……マキなんだ…… ……ちょっと恥かしいけど……やってみよ…… 私はマキになっていることをいいことに、美優が写真を撮ってくれるときみたいなポーズをしてみた。 やっぱり初めは……あれからやってみよ……美優の好きなやつ…… ……ちょっと下向いて上目使いっぽくして……手はうしろに、っと…… マキが私の思い描いてた通りのポーズをとる…… んくぅ!……やっぱり……恥かしい…… 鏡に映ってるのはマキだけど、中の私がこんなポーズをとってると思うと……どんどん濡れてきちゃう…… それにこのポーズがマキらしくなくて……それでまた感じちゃった…… マキは大人っぽいもん……こんなポーズはとらないよね…………どんなのかな? ……こんな……感じかな…… 今度は腕を組んで足も交差させて、頭は俯き加減でちょっと横に向けてみた…… そして横目で鏡を見る…… ……うん……これっぽい……ふふ♪ ちょっとそれっぽくて私は嬉しくなった。 そのあとも色々ポーズをとってみる……着ぐるみを着てるとやっぱり大胆になっちゃう…… なんかモデルさんがするようなポーズがマキには合うみたい…… あっ………んん………あぅん………あんっ……… ポーズをとるたびに着ぐるみを着ていることを実感して……そのたび感じちゃった…… それに顔まで覆われてるし……体がほってってるせいでかなり蒸し暑い……水着の部分が蒸れてきちゃってる…… マスクの中も私の吐いた息があんまり出ていかないからすごく蒸してる……中のスポンジが湿ってきた…… 結構大変だけど……着ぐるみを満喫できて……すごくいい…… でも……これだけじゃ物足りなくなってきた…… せっかく着たんだもん……やっぱり……写真撮っときたい…… 今の私を……マキを記録に残したかった…… でも一人じゃそれが出来そうにない……ちょっと切なくなってきた…… 私はデジカメをあんまり使ったことないからタイマーの仕方とかわかんないし、タイマーだとポーズをとるのが難しい気がする…… なにかいい方法ないかなぁ…… そんなこと考えてたら外で12時のサイレンが鳴った。 私はひとまずお昼を食べることにした。 ラジオペンチで固定パーツを外してマスクを取り、肌タイの顔の穴から頭をだした……顔にエアコンの涼しい風が吹きつける…… そして大きく息を吸う……久しぶりに新鮮な空気を吸えた…… やっぱり……きもちい…… 私は暫くマスクを膝に置いたままぽーっとしてた…… でもこのままだと風邪ひいちゃうからとりあえず頭の汗をタオルで拭きとった。 私は肌タイと水着を着たまま冷蔵庫からウイダーインゼリーをだしてそれをチューチュー吸った。 渇いた喉を冷たいゼリーがちゅるん!と通り抜けていく……その感じがすごく心地よくて美味しかった…… そしてウイダーインゼリーを飲みながら私は一人で写真が撮れる方法を考えてみた。 無理なのかな……撮りたいときに自分で撮るのって…… ……あれ?私のデジカメって……リモコン付いてなかったっけ? 私はウイダーインゼリーを飲みほしてそれをゴミ箱に捨てて、デジカメの箱を引き出しから取り出した。 箱の中にはカメラと一緒にリモコンも入ってた! やった♪これで写真が撮れる♪……のかな? ……これ……どうやって使うんだろ…… リモコンはちっちゃいんだけどボタンがいっぱいついてる…… 試しにカメラをテーブルに置いて適当にボタンを押してみた……なにもおきない。 説明書を開いてみる……文字ばっかりでよくわかんない…… ……1つずつ押してみよう! それから十分後…… なんで撮れないの……ぐすっ……全部押したのに…… 私は半べそをかきながらいまだにカメラと闘っていた…… どのボタンも何回も押したのに写真が全然撮れない…… 「ひっく…ひっく…………あっ……」 涙を拭いてたらリモコンが手から落っこちた。 それを拾おうとしたらある事に気がついた。 ?……なんだろ……このタブ…… リモコンの裏に変なタブがついてる……とりあえずひっこ抜いてみた。 それからまた一つずつボタンしていく…… そして丸くて赤いボタンを押した……その時! カシャ! 「きゃっ!」 さっきまで全然反応しなかったのに急にカメラにフラッシュをたかれた! 私はビックリしてのけ反りそうになった! ……もしかして……撮れた? カメラの画面を見てみる……驚いて目をつぶってる私の写真が撮れてた! やった♪これで一人で写真撮れる♪ 私はそんなことで子供のようにウキウキしてた。 私は肌タイのフードを被ってから床に置いてあるマスクで頭覆い隠し、横の隙間をパーツで閉じて再びマキになった。 相変わらずキツイ……それに頭をマスクでサンドイッチしたときに中のスポンジから汗がグチュッて染み出してきた…… うぅぅ……なにこれ…… 気持ち悪いのを我慢してテーブルの前に座る。 そしてテーブルの上のカメラを私に向けてリモコンの赤いボタンを押してみた。 カシャ! またフラッシュがたかれて写真が撮れた音がした。 デジカメの液晶画面を見てみるとちゃんと座ってるマキの写真が撮れてた! ふふ♪撮れた♪ ……でも目が光っちゃってる……フラッシュいらないかも…… フラッシュの消し方なら知ってるから、今度はフラッシュをたかないでマキの写真を撮って、また画面を確認する……今度はちゃんと撮れた。 うん♪OK♪ あとは……どんどん撮っちゃお♪ まずは美優の好きな……女の子座りにしよ♪ 私はリモコンを握り締め、内股になってお尻をペタンと床につけて女の子座りをした。 股が私の愛液でヌルヌルしててすごく気持ち悪い…… ……もうこんなに……グチョグチョ…… ここもちゃんと拭いとけばよかった…… あまりにも気持ち悪かったから自然とふとももを擦り合わせてた…… その動きで……あそこが刺激されちゃう…… んくぅ!……あっ!また濡れてきちゃう……一回ちょっと拭こう…… えっと……ティッシュは…… 周りを見回す……すぐ横に置いてあった。 私はその体勢のままティッシュで濡れたあそこを拭いた…… カシャ! 『え?』 なぜかカメラのシャッターがきられた! な、なんで! 私はリモコンを探した……どこにもない…… でも手の中に四角く固いものがあるのを思い出した。 ゆっくりと手を開く……濡れたティッシュとリモコンがあった…… ……撮れちゃったの……今の写真…… リモコンを握ったままあそこを拭いてたからそのときボタンを押しちゃったみたい…… テーブルの上のデジカメを手に取ってみる……女の子座りのまま両手で股にティッシュをあててる水着姿のマキが写ってた…… マスクの中で私の顔が真っ赤になった。 やだ!恥かしい……あぅぅん!…… さっき拭いたのにまた濡れてきちゃう…… でも写真の消し方もよくわかんない…… しょうがないからカメラをテーブルの上に戻してマキの撮影会を再開することにした。 女の子座りのまま両手を膝の上に置き、なるべくリモコンが手で隠れるようにボタンを押す……シャッターがきられた。 そしてまた画面を確認する……今度はちゃんと撮れてた。 でも……マキのイメージと違う気がする…… ちょっと違う………もっと大人っぽい感じに……そうだ! 私はテーブルの上にダンボール箱を置き、その上にカメラを乗せた。 そして机の前の椅子をテーブルの前に持ってきた。 大人っていったら……やっぱり……これかも…… 私は椅子に腰を下ろし、足と腕を組んでリモコンのボタンを押した。 胸をドキドキさせながらカメラを手に取って撮れた写真を確認する…… んくっ!…………うん……これっぽい……… イメージした通りの……大人の感じのマキが撮れてた…… 胸は相変わらずだけど……足組みしたふとももが……ちょっとエッチっぽい…… それに椅子に水着の女の人って感じがまたミスマッチで……もっとエッチな感じにさせてる…… そしてなにより……この写真に写ってる女性の中に私が入ってると思うと……なぜか嬉しくて……恥かしくて……ドキドキして……感じちゃう…… そのあともいろんなポーズで私の……マキの写真を撮っていく…… モデルさんがするポーズ……グラビアアイドルの子がやってそうなポーズ…… カシャ!………カシャ!…………カシャ!…………カシャ!………… 『あっ……………あん………………んんっ……………あぅっ……………』 私しかいない部屋に、カメラのシャッター音と……私のちょっとエッチになってる声が響いてる…… 気持ちもポーズも……どんどんエッチになってきちゃって……どんどん体が熱くなって……あそこがどんどん濡れてきちゃう…… ……あっ!……これはちょっと……恥かしすぎるよ…… でも……別に……いいよね……今の私は……マキなんだから…… ……それに今日は……エッチになっても……いいんだもん…… 気づいたら顔とお尻をカメラに向けて……四つん這いのポーズでボタンを押そうとしてた…… 普段じゃ絶対こんなことやらないのに……着ぐるみが……マキが私を大胆にさせた…… 恐る恐るボタンを押そうとする…… 体がすごく熱い……心臓がバックンバックンなってる…… 息も荒くなって……すごく苦しい…… それに……体がピクピク震えて……感じちゃう…… はぁ…はぁ…はぁ……ふぅぅ!……これ撮ったら……次の服着よう…… じゃないと……んんっ!……体力が……もたなくなっちゃう…… …………よし! カシャ! 『あぁぁん!』 シャッター音が鳴ると同時に……私の体が電気が流れたみたいにビクビクッ!てなった…… 脳がとけちゃいそう……あそこが急に濡れてきた…… 着ぐるみを着て……ただ写真を撮ってただけなのに……いっちゃった…… 私は腰が抜けてそのままうつ伏せになった…… はぁ…はぁ…はぁ……んんっ……美優と……一緒のときは……ここまで……なんないのに…… やっぱり……独りだと……んくっ……いっぱい……感じちゃう…… あぅん…………疲れちゃった……今日はもお……おしまいに……しよ…… まださっきの余韻が残ってて……体がビクビク震えて……じわじわ濡れてきちゃってる…… 体に力が入らなくて……全然立てそうにない…… それになんだか……眠くなってきちゃった…… ……き、着替えなきゃ……このまま寝ちゃったら……風邪ひいちゃう…… 私は腕をプルプル震わせながら、なんとか女の子座りの体勢までもっていった。 両手で体を支えて顔を上に向ける……だんだん意識がはっきりしてきた…… もお……脱いじゃお…… 私はマスクを外さずに座ったまま水着を脱ぎだした。 それがいけなかった…… 水着の肩ひもをずらし、両腕を抜いてひもを持ちながら腰まで水着を下そうとした……そのときだった! 『ふわっ!…………え?……』 肌タイの手で私の胸が……乳首がちょっと擦られた……たったそれだけのことだったのに…… ……なんか……きもちよかった……かも…… ゆっくりとおっぱいに手を伸ばし……もう一回乳首をさすってみる…… 『はぅん!』 ……やっぱり……きもちいい…… やだ……また変な気分に……なってきちゃった…… 自然と右手が水着の上から……ふにゃふにゃになってるあそこをなぞってた…… あぅっ!……はぁ…はぁ………あんっ!……きもち……いい…… ……あっ!だ、だめだよ! 鏡に映ったマキが目に入った…… 私は自然と手を止めた。 はぁ…はぁ…はぁ……こんなことするために……着たんじゃ……ないんだから…… 私は立ちあがって水着を一気に脱いだ。 でも鏡の中のマキを見たら急に胸がパンパンになっちゃった…… マキはすごくいやらしかった………水着を着てたところが汗染みだらけで……首周りも結構湿ってて……私の肌が透けちゃってる…… それに……おっぱいも透けちゃってて……肌タイの上からでも……乳首が立ってるのがわかる…… そしてなによりも……つまむと滴るぐらいに……ビッショリになるまであそこを濡らしてる…… でも目の前の着ぐるみはマキであって……私でもあった…………私は立ってられなくてその場に座り込んだ…… ドックン!ドックン!ドックン!…………ゾクゾクッ! んくぅ!…………このまま……おわりなんて………いや…… 私に魔がさした…… マキが片手で胸を揉み……もう一方の手で……あそこをのぞり始めた…… はぅぅ!……はぁ…はぁ……きもち……いい……んんっ! でもそれをしているのは……紛れもなく……真紀だった…… 『はぁ…はぁ……んくっ!……はぁ…はぁ………ふぅっ!…… はぁ…はぁ…あんっ!……はぁ…はぁ…はぁ……あぁっ!……はぁ…はぁ………あぁん!』 ……あっ!……い、いっちゃう…………あっ…… ぶわっ!! 『あぁぁぁん!!』 あたまが……まっしろ…………なにも……かんがえ……らんな…… バタン!……びくびく……びくびく…… 私は仰向けに倒れ込み……体を小刻みに痙攣させて……股から蜜を噴き出し続けながら気を失った…… ……くる……しい…… 私は息苦しさで目を覚ました……もちろんマキの中で…… そしてさっき私がしてしまったことを思い出した…… ……やっちゃった……ぐすっ……あんなことするつもりじゃ……なかったのに…… ぐすっ……これじゃ彼氏なんか……できないよね…… 起き上がると、またマキの姿が目に入ってきた……また胸がドキドキしてくる…… あぁん!……やだ……またエッチに……なっちゃう…… 私は鏡に背を向けて、ペンチでパーツを外してマスクをとった。 そしてそのまま肌タイも脱ぐ…… 私のあそこからおつゆがピチャピチャ垂れてて……床に小さな水たまりが出来てる……とりあえずティッシュで床を拭いた。 体中汗ビッチョリ……エアコンの風が寒いぐらいに吹きつけてくる…… でも……いつもみたいな着ぐるみを脱いだときの……あの解放感がない…… ……喉かわいた……ピーチdeジュース飲も…… 私は裸のまま冷蔵庫から、朝開けたピーチdeジュースを取り出した。 だけど……今はあんまり飲みたい気分じゃなかった…… しょうがないから水道の水を飲んだ……ぬるくて美味しくない…… ……お風呂はいろ…… 私は肌タイとマスクを床に置いたままお風呂へと向かった。 ピンポ~ン♪ 「きゃっ!!」 いきなりインターホンが鳴った! 私はその場にドテン!と大きな音を出して転んだ! そしたらドアが勢いよく開いて誰かが私の部屋に入ってきた! 「先輩!どうかしたんですか!!…………あっ!」 美優だった! 美優は私の体を見てちょっと顔を赤くしてた…… 私も顔を真っ赤にしながら自分の胸と股を手で隠した…… あっ!あけっぱ! 「ドアしめて!」 「は、はい!」 美優はあわててドアを閉めた。 「……お風呂……ですか?」 「うん……」 美優は頬を赤く染めながらも私の体をずっと見てる…… このカッコじゃ恥かしいから、さっき着てた水着を床から拾ってそれを身につけた。 でもここはプールじゃないし、あそこが私の愛液でビッチョリだから……すごく恥かしい…… 水着姿の私を美優は不思議そうに見てる…… そっか……鍵閉めるの忘れちゃった…… でも……どうして美優が…… 「今日あいてなかったんじゃ……」 「あの……だいじょぶになったんで、驚かせようと思って……きちゃいました……すみません……」 美優が申し訳なさそうに頭を下げた…… そして頭を上げたと思ったら急に大声を出して部屋の中を指さした。 「先輩!それなんですか!」 「へ?………あっ!」 美優は私がさっき脱いだ着ぐるみを指さしてた! 私の体から冷や汗が出てきた…… どおしよ……ばれちゃった…… ……でも……私が美優に隠してたのがいけないんだし……正直に言おう…… 「これは……その………私……買っちゃったの……着ぐるみ……」 「え!!」 「ごめんなさい……」 「……」 美優は急に真剣な顔になって靴を玄関に脱ぎ捨て、私の横を通り過ぎてマキのマスクを拾った。 「……さっきまで……着てたんですか?」 「うん……」 美優に顔を合わせられない……やっぱり怒ってると思う…… 「……私が片付けときますから先輩はお風呂入ってください。」 「でも……」 「そんなカッコじゃ風邪ひいちゃいますよ!」 「……うん……ごめんね……」 ちょっときつく言われた…… 私は着ぐるみの片付けを美優にまかせてお風呂に入ることにした。 お風呂場で水着を脱ぎ、髪を留めてたゴムをとって、汗まみれの体をシャワーで流す…… 美優にいろいろ申し訳なくてシャワーだけ浴びてお風呂を出た。 お風呂から出ると、美優は座わりながらマキのマスクの中をティッシュで拭いてくれてた。 私はタオルで体を拭いて、とりあえず下着とTシャツ、短パンをタンスから出してそれを身につけた。 私は美優の前に正座して着ぐるみを買った理由を話すことにした…… 「最近美優に会えなかったから……着ぐるみ着れなかったから……私……すごく着ぐるみ着たくなっちゃって……それで買っちゃったの…… サキがあるのに……勝手なことしちゃって……ほんとにごめんなさい…………怒ってる……よね……」 さっきの無表情な美優が怖くて……やっぱり目を合わせられない…… 私はずっと俯いたまま頭を上げられなかった…… 「……ふふ♪怒ってないですよ♪」 「え!」 顔を上げるとそこにはニコニコと嬉しそうに笑ってる美優の顔があった…… 「逆に嬉しいです♪先輩の口から着ぐるみが着たいって言葉が聞けて……いつも私が無理やり着せてるのかなって思ってたから…… それに……これでまた先輩の違う着ぐるみ姿が見れますし♪ あっ!さっきはすみませんでした!私いろいろ考え込んじゃって……それであんな感じになっちゃて……」 美優はちょっと照れくさそうに笑ってる…… そしてマスクを膝の上にのせて黒のウィッグを被せてそれを指さした。 「この子なんて言うんですか?名前!」 「笑わないでね………マキっていうの……」 私は恥かしくて顔が真っ赤になっちゃった…… 「へ?………先輩と同じ名前じゃないですか!!」 美優は目をくりくりさせながら叫んだ。 「うん……だから……これにしたの……」 「このマスク、○×工房のやつですか?」 「うん」 「私がサキちゃん買った頃には、このマスク無かったんですけど……」 そう言いながら美優はマキの顔を見てる……なんだか私を見られてるみたいですごく恥かしい…… 「……あっ!いいこと思いつきました!」 美優がマキをテーブルの上に置いて、私に満面の笑みを向けてた……でもいいことって……なんだろ? 私がポカンとした顔をしていると美優が私にこんなことを聞いてきた。 「先輩!お盆なんですけど、どの日があいてますか?」 「えっと……14日ならだいじょぶだよ。」 すると美優が意地悪そうな顔になった……絶対なにか企んでる…… 「着ぐるみを勝手に買っちゃった罰として……その日はず~とサキちゃんかマキちゃんで私のそばにいてもらいます!」 「……え!ずっと!!」 「はい♪24時間着ぐるみ着っぱなしです!汗だくになっても、泣いちゃっても絶対脱がしてあげませんからね♪」 ゾクゾクッ!じわ…… んくぅ!……そ、それは……無理だよぉ……一日中なんて…… そんなに着てたら……ずっと感じっぱなしで……おかしく……なっちゃう……あぁん!…… 一日中着ぐるみを着せられてる自分を想像して……急に胸がドキドキしてきちゃって……ちょっと感じちゃった…… 顔を真っ赤にしながらもじもじしてる私を見て美優はニコニコ笑ってた。 「冗談ですよ♪でも先輩には、その日着ぐるみを着てもらいます♪」 「へ?……うん!」 私は安心してた反面……一日中着ぐるみを着ることをちょっと期待してたかもしれない…… 「約束ですよ♪」 「うん♪」 そういって美優は右手の小指を立てた……私も小指を立てて美優の小指と結んだ。 『指きりゲンマン、嘘ついたら針千本飲~ます! 指切った♪ 』 <おしまい>
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エイリアンの映画紹介も終わり今日からは普通の映画紹介に戻る。 着ぐるみを着ることができないことを麻美は少し残念に思っていた。 テレビ局に行くとなにか申し訳なさそうに久美子が待っていた。 どうしたのかと尋ねると、先週好評だったので、今週も続けて違う着ぐるみに入って欲しいとのこと。 今回は配給会社ではなく、テレビ局が費用を半分負担して着ぐるみを作成。 いつもの部屋へと久美子と一緒に向かう。 部屋に入る前に、久美子からビニールに包まれた黒いものを渡される。 『また!』麻美は思わず言ってしまったが、顔は言葉とは裏腹に笑顔に。 心の中ではまた着れることを嬉しく思っていた。 そして久美子に笑顔で『手伝って!』といって、部屋へ引き入れた。 今度はどんな着ぐるみかと部屋を見回す麻美。 部屋の奥にビニール袋に包まれたものが。 『今回の着ぐるみはあれ?』奥にあるビニール袋を指差し、聞くと久美子はうなづいた。 ビニール袋を取るとそれはクマの着ぐるみ?というよりは大きなぬいぐるみ。 手足は太いが非常に短い。 麻美が『こんなに小さいとはいれないよ。』というと。 久美子は先ほど渡したビニールに包まれた黒いものを指差し、『それを着てもらったら大丈夫です。』と。 よくわからないが袋を開けて中身を取り出し広げてみる。 それは合皮で作られたスーツ。 こちらも手足が短く、顔までがすっぽりと隠れてしまい、全身包まれてしまう。 ただ、視覚のための目と呼吸のための口の部分には多数の穴があいている。 さながら、動きを制限される拘束スーツといった具合である。 『え!これを着るの?』麻美が尋ねると、久美子は『私がサポートしますから大丈夫。』と。 久美子を信頼してさっそく着替える。 いきなり裸になった麻美に、久美子が『どうします?ゴムのスーツも一応準備しておきましたが。』と。 『じゃあ。せっかくなんで』といってゴムのスーツを着る麻美。 今回のゴムのスーツは股の辺りに違和感を感じたが、拘束スーツを広げて催促する久美子に急かされ、よく確認できなかった。 拘束スーツを着るには背中のファスナーをいっぱいまで開き、膝を曲げて片足ずつ入れていく。 膝を曲げた状態で下半身が拘束スーツにおさまると、久美子は引っ張り上げるようにして短い足の先まできっちりといれてしまう。 完全に入ってしまうと自分1人では脱げそうにないなぁと麻美は思った。 次は腕を曲げ肘を突き出すようにして拘束スーツに腕を通す。 久美子は床に四つん這いになった状態の麻美の背中側からスーツを引き上げるようにして腕も完全にスーツにおさめる。 最後は頭、なにも付けずに頭をこのスーツに入れるのは難しかった。 麻美ならゴムのスーツを着てくれるだろうと久美子は思っていた、そして麻美は久美子の思っていた通りにしてくれた。 髪が邪魔せず、すんなりと頭が入った。 久美子は拘束スーツのファスナーを閉めていく。 閉め終わる前に麻美に異常が。 しきりに首を振り、唸っている。 久美子はびっくりしてファスナーを開けて、麻美の頭をスーツから出す。 『どうしたんですか?』と久美子が尋ねると、苦しそうに呼吸をしながら麻美が『息ができなかった。』と。 麻美が着ているゴムのスーツも拘束スーツも視覚と呼吸用の穴はあいているが、細かくてよく見ないとわからないほど小さい。 それらの穴を調整しないで着せたので呼吸ができなくなってしまった。 2回目は頭を入れたあと、しっかりと呼吸ができるように調整した。 拘束スーツを着用したその姿は四肢を切断されたように見える。 黒く鈍い光沢のある拘束スーツに包まれた麻美に、今度は大きなクマのぬいぐるみを着せる。 クマのぬいぐるみの背中のファスナーを開けて準備する久美子を犬のように四つん這いで待つ麻美。 よく見ると、腕がプルプルして辛そうである。 クマを麻美の近くまで持ってきて着せようとするが、久美子1人の力では麻美を持ち上げることができない。 仕方ないので応援を呼びにいくことに。 待っている間、四つん這いは辛そうなので麻美を拘束スーツを着せたままクマのぬいぐるみ横に並べて座らせた。 久美子が応援を探しに部屋を出ると、ちょうど衣装や道具を担当している優香に出会った。 同期入社で仲のいい2人、事情もそこそこで部屋へと引き入れる。 部屋に入ると大きなクマのぬいぐるみとその中身となる黒い物体が並んで座っている。 その黒い物体に麻美が入っていることを説明して、横のクマのぬいぐるみを着せたいことを優香に伝えた。 2人でどうしたら上手く着せることができるか考えた結果、まずクマのぬいぐるみを四つん這いの状態にし、黒い拘束スーツに包まれた麻美を同じ四つん這いの体制でクマの上に着せるというよりは持ち上げて落とすようにしてみようということになった。 かけ声をかけ、一気に拘束スーツに包まれた麻美を持ち上げクマの着ぐるみの背中まで持っていき、下ろしていく。 クマのぬいぐるみの中は綿がぎっしりと詰まっていて人の体がどうにか入れるスペースが辛うじてある程度。 頭の部分は首さえ通してしまえば、クマの頭の内側は体部分に比べ、広くなっているので呼吸もできるし、クマの口の穴から外もよく見える。 四つん這いにしたのは正解だった。 座らせた状態なら着せるのも大変だったが、四つん這いにしたことで手足は麻美の自重でなんとか入っていった。 合皮のスーツは滑りが悪かったが、なんとか頭を通せた。 今度はきちんと麻美に大丈夫か確認を取る。 クマのぬいぐるみの口の奥から篭ってはいるが、ちゃんと麻美の返事があった。 『大丈夫です、苦しくないです。』 麻美の確認が取れたのでファスナーを閉める。 『手を動かせる?』久美子が尋ねると、動かせますという声とともに両腕をパタパタ振る麻美。 『すごくかわいい。』優香が笑顔でいった。 全く問題なさそうである、汗もかいてひと段落したい久美子であったが、次の準備にかかる。 次はクマを台車に載せて、スタジオへと運ぶ。 台車の準備をしていると、クマのぬいぐるみが四つん這いになって歩いてきた。 久美子は台車を押さえて載るのをまったが、クマは上手く台車に載ることができない。またも優香に手伝ってもらう。 ようやく準備ができ、優香に礼を言って別れた。 久美子はスタジオまで大きなクマを載せた台車を押していく。 スタジオに入るとクマのぬいぐるみの口もとにピンマイクを取り付ける。 番組はニュースを女性アナウンサーが読み上げている。 これが終わると麻美の映画紹介のコーナーに入る。 麻美がいつも映画紹介をするモニターとは反対側にいるコメテーターやゲストに話が振られているうちに久美子は麻美の入ったクマのぬいぐるみのセットにかかる。 いつもはテーブルにフリップをたてて麻美自身の感想や見どころを紹介する。 クマのぬいぐるみに入っていてはフリップを持つこともできないので、女性アナウンサーが代わりにフリップを出すことになっている。 映画紹介のコーナーが始まり、女性キャスターは立ち上がり、麻美の定置に立つ。 しかし、クマのぬいぐるみに麻美が入っていることは誰にも伝えられていなかった。 コーナーが始まり、女性アナウンサーが映画紹介のタイトルコールをして、フリップをたてたとき、クマのぬいぐるみが手を動かし、しゃべりだす。 びっくりした表情で、クマのぬいぐるみを覗き込む女性アナウンサー。 しかし、篭ってはいるが麻美の声だと気づいた。 『麻美さん?』女性アナウンサーが尋ねると、クマのぬいぐるみの中からハイと元気な麻美の声が帰ってきた。 あまりのかわいさに女性アナウンサーは麻美の入ったクマのぬいぐるみに抱きつく。 そして麻美さん、『紹介お願いします』と紹介に戻る。 麻美は目の前に特別用意してもらったモニターを見ながら紹介をする。 見えにくかったがなんとか無事に終えることができた。 コーナーが終わり女性アナウンサーが麻美に質問してきた。 『麻美さんどうやって、クマに入っているんですか?』 この女性アナウンサーとそんなに身長差のない麻美が、腰ほどの高さのクマのぬいぐるみにおさまっているのが不思議だったのだろう。 おまけに手足も短い。 麻美はクマが座っている姿勢では、正座をしている状態で腕は曲げていることを説明した。 女性アナウンサーは納得して、今度は『歩くことはできますか?』と。 麻美は四つん這いなら、なんとかできます、といって四つん這いで歩いて見せた。 女性アナウンサーは四つん這いで進むクマに駆け寄り、『かわいくないので二足歩行して下さいよ』とクマを立たせる。 打ち合わせにも全くない状況に焦った麻美であったが、やれるだけやってみようとバランスを取ろうとする。 しかし、折りたたまれた短い腕と拘束スーツを着た状態では立つこともできずに後ろへひっくり返り、フリップを置いてある机まで倒してしまった。 慌てたスタッフがここで無理やりCMを入れる。 謝る女性アナウンサー、すぐに久美子が台車を持って登場。 麻美の入ったクマのぬいぐるみを載せると着替えた部屋へと運んで行った。 CMがあけ、女性アナウンサーが先ほどの件についてお詫びをいれて、番組はその後も進行していった。 久美子は麻美に声かける。 『大丈夫だった?』 麻美は『ぬいぐるみに包まれているので全く大丈夫です』と。 部屋に戻り、台車からクマのぬいぐるみを降ろす。 続いてクマの背中のファスナーを開けて麻美を出そうと腕を入れる。 中は思っていたよりも暑い、綿がしっかり詰まっていて拘束スーツの麻美の腰に手をまわして引っ張り出そうとするが抜けない。 久美子は両足でクマのぬいぐるみを押さえるようにしてようやく麻美を出すことができた。 まだ呼吸が荒く拘束スーツを着たままの麻美にディレクターからの伝言を伝える。 トラブルがあったので、麻美ちゃんにはゆっくりしてもらって、今日の出演はもうないことを。 それを聞いて安心したのか、麻美は床に大の字になった。 しかし、拘束スーツを脱がして欲しいとは言わない。 久美子は『まだ、このままでいい?』と尋ねると黙ってうなづくような仕草を見せる麻美。 それを見て久美子はあるものを準備する。 それはピンクローター。 久美子は拘束スーツの上から麻美の胸を優しく揉み、背中ファスナーを少し開ける。 そこから手を入れ、麻美の陰部へ。 今日、久美子が渡したゴムのスーツは股のところがコンドームのようになっている。 麻美は着用するときにこのことに気づかず、外側へ出たままになっている。 そのコンドームのようになっている部分を麻美の陰部を優しく撫でるようにして入れていく久美子。 それが終わると今度はピンクローターを麻美の陰部へと挿入。 拘束スーツのファスナーを閉めるが、ローターのスイッチは操作できるように外に出す。 そして、スイッチを入れる。 途端に麻美に変化が、身体を小刻みに震わせているかと思うと横向きになり、身体を反らしたり丸めたりし始めた。 次第に気持ちよくなってきたのか、麻美の喘ぎ声も大きくなる。 拘束スーツの中で動きを制限され、どうする事もできず、『イッちゃうぅ』という大きな声とともに動かなくなった。 拘束スーツからでたスイッチだけが麻美が小刻みに動いていたため、しばらく揺れていた。 『今日は初めてなのでこれで終わり』と麻美に声をかけた久美子は拘束スーツを脱がせる。 しばらく、手足を曲げた状態だったので、麻美の手足は痺れてすぐには動けなかった。 そんな無防備な麻美に久美子が寄ってきて、ゴムのスーツのコンドームのようになった部分に指を差し込み、いじり始めた。 先ほどイッてしまった麻美。 我慢することができずに、すぐに声をあげてイッてしまう。 ぐったりした様子の麻美を見て、久美子はこれ以上の攻めはやめてしまった。 希望としては、久美子もゴムのスーツを着た上から拘束スーツに押し込んでもらい、ローター攻めにあいたかった。 そして最後は2人でゴムのスーツを着たまま愛撫。 しかし、今日は他の仕事もあり麻美につきっきりというわけにもいかなかったので、切り上げた。 麻美のゴムのスーツを脱がせながら、『月曜もあるから、出演が終わってから楽しみましょ。』と耳元で囁いた。 疲れた表情の麻美だったが、それを聞いて笑顔になった。 続・スレ違いなら…第二章(後)
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工房リンク 着ぐるみを作っている方々へのリンクです。 なお、営利企業ではなく個人製作、趣味集団の所も多いです。 挨拶と礼節は大切に。
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月曜、給湯室へ向かう彼女を見つけた悟史は追いかけ、声をかける。 「おはよう、小野寺さん」 「清水さん、おはようございます」 どう切り出すか少し迷った悟史であったが、「この間はどうも、カフェで」 この言葉に美香はピンときていないようで、頭を傾げている。 そこへ「会社では胸の目立たない服着ているんですね」と悟史が続ける。 さすがの美香も気づいたようで、顔を赤くして「どうして知っているんですか?」と。 悟史は手帳を取り出し、マスクオフの写真を見せる。 普段大人しい美香からは想像できないほどの速さで写真を奪いにきたが、悟史はアッサリとかわす。 美香は写真を奪いにはこないで、自分の手帳を確認している。 そこにも悟史が持っているものと同じ写真が。 「どうして」美香が目に涙をため悟史に聞いてきた。 悟史は話せば長くなるので、 昼休みに社外の喫茶店で会うこととなった。 悟史が喫茶店へ行くと、美香がすでに待っていた。 遠目から見ても落ち着かない様子である。 店に入り美香の前に座る。 昼休み、それほど時間もないので本題に入る。 悟史は大学生の美優と知り合いということをまず話した。 美香はなるほどといった表情を浮かべる。 悟史は「ヘリウムガスを吸って、声の高い宇宙人さんに接客してもらったよ」というと、美香の顔がみるみる赤くなっていった。 美香は下を向き、小声で「いつ店にきたんですか?」と。 「金曜日に」悟史が答えると、美香の顔はますます赤くなった。 どの客か、美香にもわかったようである。 「店ではメガネを掛けないので、相手が見えないんです」 「恥ずかしいので、会社では内緒にして下さい」 小さな声だが強く懇願する美香を置いて、返事することなく悟史は喫茶店を出て、会社へと戻った。 昼休みが終わり、少し力ない美香が事務所へ戻ってきた。 悟史は美香とすれ違い、外回りへ向かう。 営業から戻り、パソコンでメールを確認する悟史。 そこには、小野寺美香からメールが届いていた。 メールの内容は、どうかカフェで働いてることを会社には内緒にして下さいというもの。 そして、最後に黙って頂けるなら、なんでもしますの文字。 早速、美香に返信する。 そして、週末を楽しみに待つ。 金曜、夜10時悟史の家のチャイムが鳴った。 少し浮き足立ち、玄関へ向かう悟史。 覗き穴から外を覗くと、そこにはダウンジャケットを着、フードまでしっかり被った小柄な怪しい人が立っていた。 怪しさにも躊躇することなく、ドアを開ける悟史。 黒いダウンジャケットに合皮のミニスカート、ニーハイブーツという出で立ちの全身黒尽くめの女。 ダウンジャケットの中は、白いパーカーだろうかフードを深く被っている。 口にはマスク、目は夜だというのにレンズの大きなサングラス、手袋。 肌の露出を避けるようにすべてが覆われていた。 悟史はその怪しい女を部屋へと招き入れる。 女の方が躊躇しながらもブーツを脱ぎ、悟史の部屋へと入る。 ブーツを脱いだ足も黒いパンストに覆われている。 女が篭った弱々しい声で悟史に話しかける「あのー、これから何を?」 「とりあえず、脱ごうか」 「店での格好になって」 リビングで全身黒尽くめで、立っている女に指示をする。 もうお分りと思うが、悟史が美香にメールで指示したことは、宇宙人の着ぐるみを着て、悟史の家に来ること。 美香は店の外で、ビラを配ったこともなく、着ぐるみのまま外へ出るのは初めてだった。 それどころか電車に乗って、悟史の家に来いと言われ、苦肉の策がこの格好という訳である。 悟史の指示通り服を脱ぎ始める美香。 手袋、ダウンジャケットを脱ぐ。 マスクとサングラスを外すと、宇宙人の顔が現れる。 パーカーのフードも被り、パーカーのヒモをしっかりと縛ったのはいいが着ぐるみの手では取れないようで、時間がかかっている。 ソファに座って、それを見ていた悟史だったが立ち上がり、ヒモを解いてるやる。 パーカーからツルッとした無機質な銀色の頭が現れる。 悟史は宇宙人のアゴを持ち、顔を上へ向ける。 部屋の照明が宇宙人の大きな目の中の美香を照らしだす。 美香は少し強張った表情で、汗をかいているのが悟史には見えた。 パーカーを脱ぎ、ミニスカートを足元へと落とす、最後にパンストを脱ぐと悟史のリビングに銀色の宇宙人が現れた。 悟史は突っ立っている宇宙人を見ながら、ここに座れと言わんばかりにソファを叩く。 宇宙人は音にビクつきながらもゆっくりと近づきソファに座る。 「じゃあ、お店の続きを始めようか」と宇宙人の耳元で囁く。 少し宇宙人は震えていたが、そんなことには構わず、悟史は豊満な宇宙人の胸を揉み始めた。 嫌がっていた宇宙人も次第に抵抗しなくなる。 そんな宇宙人の股へも悟史の手が伸びる。 声を圧し殺し、必要以上の攻めに宇宙人も身をよじって抵抗するが、力で勝る悟史から逃げ切りことはできなかった。 本番こそなかったが、体を触られて感じて宇宙人はしばらくグッタリとしていた。 しかし、しばらくすると横になっていたソファから起き上がり、宇宙人の着ぐるみの上からパンスト、ミニスカートを履き、白いパーカーを着ていく。 マスクにサングラスをし、パーカーのフードをかぶり、ヒモで絞る。 ダウンジャケットを羽織り、手には手袋を握り、玄関へ。 玄関で座り、ブーツを履くと手袋をはめ、ダウンジャケットのフードを被り、悟史に一礼して部屋を出て行ってしまった。 この一連の動作は速く、悟史は何も声をかけられずにただ見ていた。 嵐が去った後のように、悟史の部屋もそして心の中もポッカリと何かを喪った感覚に陥っていた。 というのも、悟史は美香に対して恋心を抱いていた。 なので、カフェで押し倒した時、地底人の静止がなくても止まっていた。 宇宙人の大きな目の奥に、涙をにじませている女性が美香に似ていたからだ。 ただ、確信はなかった。 美優の落としていった写真を見るまでは。 悟史はその後、美香の自分に対する反応を見ていたが、今までと変わらなかったので、驚かせてやろうと写真を見せた。 しかし、美香の対応にどうしたらよいか分からなくなってしまった悟史。 そして、脅されていると感じた美香からのメールに悟史は調子に乗って今回のような返事をしてしまった。 ソファに座り頭を抱え、食事に誘うだけにすれば、よかったと後悔するのであった。 週が明け、いつもと変わらない日常が始まった。 変わってしまったのは、美香の態度。 悟史を避けるようになっていた。 悟史も社内には居づらく、営業に出る。 気がつけば、出入り禁止になっているUMAカフェの前にいた。 しかし、午前中なら美優は学校だし、美香も社内にいる。 帰ろとしたとき、カフェの扉が開き女性が出てきた。 悟史は咄嗟に建物の陰に隠れる。 「じゃあ、あとお願いね」ハッキリとした口調で、誰かに指示を出して店から出てきたのは、あの地底人の店長。 タイトスカートのスーツ姿で、細いピンヒールのハイヒールを履いてる。 髪は後ろで一つにまとめ、清潔感漂う、デキル女といった感じである。 店長は駅へと歩き出す。 悟史もある一定の距離を置いてついていく。 仕事という気分でもないので、店長の後をつけていく。 行き着いた場所は大学。 それも悟史の母校であり、最近は午後からの仕事のサボり場所として利用している。 卒業してそれほど経っていない上、今は就職活動の学生もいるので、スーツ姿で学内を彷徨いていても怪しまれないのだ。 店長が入っていったのは、200人の学生が受講できる大教室。 悟史も教室へ、席について待っていると出てきた店長だ。 そして、講義を始めた。 話しの内容はよく分からないが、黒板に近い学生は彼女の板書をノートへ写している。 大教室のため、途中退出しても分からないので、彼女の板書中、教室を抜ける。 そして向かったのは、学生用の掲示板。 講義の時間割や講師名、教室が貼り出されている。 月曜2コマ目10時40分からの大教室の講義を探す。 あった! 非常勤講師 須藤さつき。 講義はよく分からなかったが、店長の名前は分かった。 それだけでも収穫かと、悟史は大学を後にした。 一応、営業先を回って3時過ぎに帰社。 美香はすでに帰っていなかった。 事務処理を済ませ、悟史も帰宅した。 帰宅しても特にやることのない悟史。 美優は今、試験勉強が忙しいので、しばらく遊びには来れないと連絡があった。 思い出されることは美香のこと、着ぐるみの中で彼女は泣いていたのだろうか。 いろいろ考えているうちに、悟史は眠りについていた。 その眠りを覚ますチャイムが鳴る。 悟史は起き上がると玄関へ向かう。 宅配便だろうか? 時計を見ると10時を回っている。 こんな時間に? 覗き穴を覗くとそこにはダウンジャケットのフードを被った怪しい人物が立っている。 まさか! 悟史は目を擦り、再び覗くがやはり怪しい人物が変わらず立っている。 悟史が鍵を開けて、部屋へと入れる。 ダウンジャケットに合皮のミニスカート、ニーハイブーツと全身黒尽くめの人物は、うつむいたまま篭った声で話し始める。 「遅い時間にすみません」 「少しお話ししたいのですが、いいですか?」 悟史は返事もせずに、リビングへ手を引いていく。 黒尽くめの人物は慌てブーツを脱ぐ。 そしてダウンジャケットだけ脱いで並んでソファに座る。 思い出したかのようにマスクとサングラスを取ると、宇宙人の顔が現れる。 パーカーのフードも外し、服を着た宇宙人が話し始める。 「金曜は突然帰ってしまって、すみませんでした」 「実は男性と着ぐるみの上からとは絡みあったのが初めてで」 しばらく、黙る宇宙人。 「気持ちよくて、恥ずかしくて」 「どうしていいか、分からなくなって」 悟史はそれを聞いて、心の中でガッツポーズをしていた。 自分は嫌われた訳ではない。 宇宙人が続ける。 「会社でも恥ずかしくて」 「普通に話しができなくなってしまって」 「清水さんも私を避けるように出ていってしまって」 「私、どうしていいか分からなくなって、着ぐるみを着ていけば話してもらえるかと思って」 悟史は宇宙人を服の上からギュと抱きしめる。 そして、パーカー、スカート、パンストを脱がせ、胸を揉み始める。 気持ちよくなってきたのか、宇宙人は悟史の手を掴むと自分の股へと持っていく。 今日は声を抑えることなく、篭ってはいるが宇宙人から喘ぎ声が。 悟史の速くなる手の動きに合わせて、高い声で「逝っちゃうぅぅぅ」と、最後は悟史の手の上から自分の手で股を強く押さえ動かなくなってしまった。 ソファで横たわる宇宙人の銀色の体。 その大きな胸は遠目でも上下するのがハッキリと分かる。 悟史が宇宙人の顔を覗き込むと、彼女の激しい呼吸で、宇宙人の目が完全に曇っていた。 宇宙人の呼吸も落ち着き、改めてソファに並んで座る。 「すみません、私だけ」 それに対して悟史は少し置いて「宇宙人の着ぐるみ脱いでもらえる?」と。 宇宙人は何も言わず、コクッと頷くと宇宙人の小さな口に指を突っ込む。 カチッ、カチッと金具を外すような音がしたかと思うと、宇宙人の両目が引っ付いた状態で外れた。 フルフェイスヘルメットのようになった宇宙人の頭部。 両目を外した部分から美香の顔がのぞいている。 美香は宇宙人の頭部の中へ手を突っ込みいじると、頭部の開口部がさらに大きく開いた。 そこから宇宙人の着ぐるみを脱ぎ始める美香。 着ぐるみの中は、モジモジ君のように顔だけ出た銀色のラバーの全身タイツを着ている。 宇宙人の着ぐるみ自体厚みがあるので、その中から出てきた美香のスタイルは一段と細く綺麗だった。 ラバーの全身タイツにはファスナーはなく、体にピッタリと張り付いている。 それを見ているだけで、悟史は勃起してきた。 美香も着ぐるみを脱いで裸同然な姿を見られているを恥ずかしそうにしている。 悟史は全身タイツ姿の美香の手を引き、ベッドルームへ。 その後の2人がどうなったかは、ご想像通りです。 早朝、悟史の部屋からニーハイブーツ、ミニスカートにダウンジャケットを羽織った美香が出てきたが、マスクもサングラスもしていないし、フードも被っていない。 彼女の表情は晴れ晴れとしていた。 これをきっかけに悟史と美香は同棲を始める。 美香が着ぐるみのように体全体を包み込んでもらえることで喜びを得ることを聞いた悟史は美香のために特別な物を用意する。 それは椅子。 すべて発泡ゴムできたもので、横から見るとアルファベットの小文字のbのような形をしている。 文字のように空洞などはなく、全て発泡ゴムで占められている。 その椅子の背もたれ部分を並行に開き、中を美香が入れるようにくり抜いていく。 美香が出入りする部分は、ファスナーを取り付け開閉を簡単にした。 こうして完成したのが、人間椅子。 美香は人間椅子になるとき、悟史がインターネットで購入した黒いラバースーツに着替える。 ネックエントリータイプで股にはコンドームが付いていて着た後、コンドームをアソコへ押し込む。 マスクは別で、こちらは呼吸用に鼻の下に小さな穴しか開いていない。 耳栓をし、口にはボールギャグでマスクを被ると、視覚と聴覚、そして言葉が奪われる。 椅子に入る前に、男性の性器を模したおもちゃをラバースーツのコンドームへと押し込む。 言葉にならない声をあげ、ゴム人形と化した美香を椅子へ押し込む。 ファスナーを閉め、完全に椅子にしてしまう。 悟史は人間椅子に座り、テレビを見たり、時々美香に仕込んだ大人のおもちゃの電源を入れて楽しませてやったりした。 椅子のファスナーのわずかな隙間から呼吸しているので、息が乱れると椅子は激しく波打つ。 こんなことをして、2人は楽しんだ。 この人間椅子は、悟史にとっては都合よかった。 美優が遊びに来る時は、美香を人間椅子にすると、美香にも美優の存在がバレず、美優をギチギチに拘束できる。 美優を放置している間に、人間椅子に座り美香の相手をするといった具合。 もちろん、美優の拘束を解いて帰したあとで、美香を人間椅子から解放してやる。 椅子の中に閉じ込められ、汗だく涎まみれの美香をラバースーツを脱がさずに浴室へ連れていき、ラバースーツ越しに交わる。 ボールギャグで言葉を奪われた美香は動物のような声をあげる。 シャワーのかかったラバースーツは光沢が増し、妖しく光る。 悟史は一旦止め、ラバースーツを脱がせ始める。 マスクは取らずにラバースーツを脱がせた美香の体に悟史の肉棒を突き刺す。 またも動物のような声をあげ始める美香。 口で呼吸をしようとするが、ラバーマスクは美香の口に張り付き、その形を露わにするだけであった。 最後は美香を座らせ黒光りしたマネキンのような頭に、悟史は自分のものをぶっかける。 そして、マスクを外してやる。 マスクとボールギャグを外された美香は、力なく床に座り目は虚ろで口からは止めどなく涎が流れ落ちる。 そんな美香に悟史は優しくキスをする。 悟史はこの生活を楽しんでいた。
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続・スレ違いなら…第二章(前) 月曜はいつもより早く来てほしいと久美子から連絡があった。 麻美が少し早めにいくと、すでに久美子が待っていた。 久美子の話によると、クマのぬいぐるみは今日で終わり。 金曜から別の映画の着ぐるみに入ってもらうことになったという。 今回は麻美1人だけでなく、女性がもう1人、2人でやってもらうことになったというのだ。 その女性のスケジュールの空いている日が金曜までで、今日しか顔合わせできないので早く来てもらったと。 部屋に入ると、金曜にクマのぬいぐるみに入るときに手伝ってもらった優香。 そしてその横に小さな河童? 麻美があいさつをして、1人と1匹に寄っていくと、河童のような生物がマスク部分を取り、中からかわいい女性が現れた。 彼女の名前は亜美。 すごく小柄ではあるが、麻美の2つ年下ということだった。 あいさつもそこそこに久美子が金曜の説明に入る。 金曜から着てもらうのは河童の着ぐるみです。 ただ、今 亜美さんが着ているのとは顔や身体が違います。 着ぐるみのベースはウエットスーツを使用している点では今着ているものと同じです。 あと、入り時間ですが1時間以上前にお願いします。 映画同様にして欲しいと配給会社から依頼されてますので、背中のファスナーはわからないように優香に加工してもらいます。 それを聞いた亜美はなんだか落ち着かない素振りを見せる。 麻美はよくわからず首を傾げている。 説明が済んだところで、亜美の時間もなくなり、着ぐるみを脱いだ。 亜美、麻美お互いにあいさつをして、亜美と優香は部屋を出て行った。 次は河童かぁと思いを巡らせている麻美に『さぁ、仕事、仕事』と久美子が声をかける。 ゴムのスーツと拘束スーツが用意されたが、拘束スーツが変わっている。 合皮とは違う光沢がある。 拘束スーツはエナメル素材に変わっていた。 エナメルの拘束スーツはクマのぬいぐるみに入るときに滑りを良くするため。 それだけではない、クマのぬいぐるみも可動部分の腕や足の付け根の綿を少なくして動きやすくされていることに麻美は後で気づく。 土曜、麻美に近いスタイルの久美子は休みを返上して自分が拘束スーツを着て何度も試したのだ。 もちろん、1人ではできないので優香に付き合ってもらった。 エナメルの拘束スーツは今朝、納品されたばかり。 ゴムのスーツに着替えた麻美にエナメルの拘束スーツを着せていく。 エナメルは合皮よりも伸縮性が少ないので拘束感が増す。 ぴっちりし過ぎて、足の爪先までくっきりと浮き出ている。 膝を曲げることで張った太ももが黒いエナメルに覆われ、艶かしいく光っている。 腕を曲げ拘束スーツにおさまっていく麻美。 エナメルでギチギチに拘束されることに興奮しているのか、ゴムとエナメルに覆われても乳首の勃起を隠せないほどになっていた。 次は頭、金曜のように失敗しないように呼吸と視界を確認してから背中のファスナーを閉める。 伸縮性がないので、ファスナーを閉めると麻美の身体もそれに合わせて少し反った。 そして、薄っすらと形の見えていた乳首がくっきりと浮きでた。 それを見た久美子は時間がそれほどないにもかかわらず、乳首を攻める。 拘束スーツで動きを制限された麻美は逃げることはできない。 気持ちよさから身体をよじるような動きをするたびに、エナメルのギシギシと軋む音が部屋に響いた。 本番前、まだまだ攻めたい気持ちを抑え、楽しみは後に取っておこうと久美子は気持ちを切り換える。 途中でやめられて、悶々としたまま麻美は着ぐるみの中へ。 四つん這いにしたクマのぬいぐるみのお尻の方から麻美を押し上げていく久美子。 拘束スーツをエナメルに変えたおかげでスルスルと麻美はクマの中へ入っていった。 頭を押し込むのを手伝って、クマの背中のファスナーを閉めて完成。 久美子が台車を準備していると、クマのぬいぐるみはよちよち歩きではあるが自分で歩いていた。 クマを動き易くしたのもあったが、麻美も休みの日、膝で歩く練習をしていた。 台車に自分で乗ったクマを久美子はスタジオへ運ぶ。 月曜は映画紹介のコーナーがない。 かといって、エイリアンの時のように配給会社がスポンサーとしてついてくれているわけでもない。 大きなクマのぬいぐるみはテレビ局として視聴率を狙ったもの。 裏には配給会社とテレビ局のお偉いさん同士の同意のもとであるが。 クマのぬいぐるみが今日は自力でスタジオの中央へ歩みを進め、簡単な映画の紹介があり、呆気なく終わってしまったと麻美は思っていた。 久美子もただ、麻美に着ぐるみを着せて連れてくるよう言われていただけだった。 しかし、男性アナウンサーはクマのぬいぐるみの横へやって来ると、クマの頭を撫でながら、『それでは今夜7時からの番組紹介を身体を張ってやってもらいましょう。』と。 その番組とは四半期毎にやっているクイズ番組。 麻美もその番組は知っていた。 クイズに挑戦する解答者はセットの箱の上に乗りクイズに答えていく。 始めは一番低い箱からクイズは二択、三択、四択、五択と増えていく。 それに合わせて賞金もアップ。 もちろん、難易度も上がる。 不正解だと箱の上部が開き落とされる。 箱の中身も難易度毎に過激になっていく。 麻美もこの番組にいつかは出たいと思っていたが、まさか着ぐるみで出ることになるとは思ってもみなかった。 番組の司会者も登場し、有無を言わせずクイズ番組のセットへ移動させられる麻美。 司会者が本番さながら『では、挑戦してもらいましょう』と力の込もったアナウンスとともに、箱の上に乗せられたクマのぬいぐるみにスポットライトが当てられる。 もう、あとには引けない状況となってしまった。 1問目、2問目を麻美は難なくクリアした。 ただ問題があったのはクイズをクリアするごとに高くなっていく舞台となる箱の段差。 クリアするごとに短い手足では昇ることができずに、横へ転がる。 その度にスタッフ2人がかりで上の段の箱へと乗せてもらった。 ついに一番上、五択の問題。 これをクリアすると、別のステージで最高賞金をかけて難問のクイズが出される。 ただ、最後の問題だけは棄権して今までの賞金をもらうこともできる。 挑戦して、外れても罰ゲームは無し。 あと1問というところで、今までとは全くレベルの違う問題が出た。 そう、今まで麻美は泳がされて一番上の段まで上げられ、盛上がりを作っただけであった。 当然のように不正解で落とされる。 箱の中は外からは見えないように隠されていたが、解答者が落ちると罰ゲームが明かされる。 箱の中はトリモチ。 うつ伏せに落ちたクマは大の字になり動かないというより動けない。 麻美は必死に声あげて動こうとするが、強力なトリモチがそれを許さない。 そんな着ぐるみの中でもがいている麻美の画をバックに司会者が『今晩、お楽しみに』といって手を振り、番組宣伝は終了。 男性アナウンサーが『麻美ちゃん、大丈夫ですかねぇ』と心配している素振りを見せてから、次の天気予報に移る。 結局、クマのぬいぐるみはトリモチのシートから外されることなく、久美子の台車に乗せられて部屋へ戻ることになった。 久美子はこのクマのぬいぐるみはもう使えないなぁと思いながら、クマの背中のファスナーを開ける。 ようやく解放されると思っていた麻美だったが、甘かった。 クマのファスナーだけでなく、拘束スーツのファスナーも開く。 次の瞬間、久美子の手が股のところへ。 ゴムのスーツのコンドーム状になったところに何かが入ってきた。 それも一つや二つではない。 ヤバイと思ったときには、ジッジッという音とともに拘束スーツのファスナーが閉められた。 クマからなんとかして出ようと拘束スーツで抵抗する。 しかし、アソコに入れられたローターのスイッチが入る。 快感が麻美の身体を走る。 複数のローターが麻美の身体の中で、お互いにぶつかり合い暴れる。 それがより一層快感となっていく。 そんな中、微かなジッジッという音と共に拘束感が増していく。 久美子はクマのファスナーも閉め、麻美を気持ちよくさせてあげているうちに、自分も用意しておいたゴムのスーツに着替える。 このゴムのスーツも股のところがコンドーム状になっている。 途中、自分のアソコに押し込む、早く麻美と戯れたいと思ったとき、麻美のことを思い出した。 振り返るとトリモチに先ほどよりも絡まり密着して、震えるように細かく動くクマの姿があった。 麻美は何度も『ダメー、イッちゃう』と繰り返していたが、ワクワクしながら着替えている久美子には届いていなかった。 気絶寸前で声も出ない状態のとき、ようやく気がついた久美子がクマのファスナーを開けてローターを止めた。 うつ伏せの麻美は太ももやお腹辺りまで愛液でびちょびちょになっていた。 久美子は自分もトリモチにくっつかないように慎重にクマのぬいぐるみから拘束スーツの麻美を引っ張り出す。 背中から出ているローターのスイッチとコードを除けば、黒光りするその姿はかっこ良く見えた。 クマのぬいぐるみから出て拘束スーツのまま、横になっている麻美の息は荒く苦しそうに呼吸を繰り返す。 ゴムのスーツのまま、その様子を伺っていた久美子だったが、呼吸が落ち着いてくると気になるのは、腰辺りから出ているスイッチ。 ついつい、スイッチを入れてしまった。 今度はクマの中とは違い動くことができる。 エナメルがギシギシという音を立て、麻美が快楽の声をあげる。 その様子を見ていた久美子の股間も熱くなる。 自分も麻美と同じ快楽を得たくなった久美子。 麻美を拘束スーツから解放する。 手足が痺れて満足に動けなくなっている麻美からローターを抜く。 抜かれる刺激で麻美が声をあげるが、そんなことにはお構いなし。 久美子はローターを自分のアソコへ押し込んでいく。 そして麻美の温もりの残るエナメルの拘束スーツへ起用に身体を潜り込ませる。 久美子にとっては、この拘束感がたまらない。 自分の身体が先ほどの麻美が着ていたように妖しく光沢を放っていると思うと興奮がより一層高まる。 久美子の早く拘束スーツに閉じ込めてというアピールに麻美は力なくファスナーを閉める。 最後にローターのスイッチを入れると麻美はシャワー室へと向かう。 拘束感と熱くなった久美子のアソコを襲うローター。 久美子が想像していた以上の刺激。 たまらず、すぐにイッてしまう。 しかし、余韻に浸ることもできない。 止まることのないローターは、久美子のアソコを攻め続ける。 このままではダメだと思い『麻美、止めて。』と叫んだが反応がない。 『止めて下さい。』と懇願するが反応はない。 じきに絶頂に達し、ついには久美子は気絶してしまった。 それでもローターは動き続ける。 そのとき、麻美はシャワー室で足を投げ出して座り込み、ただゴムのスーツが水を弾く音だけが聞こえていた。 end…
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人形遊び(中前) 「先輩!着ぐるんだ自分の格好見たいですよね!こっち来てください!」 そういって美優は急いで私の手をとって強引に私を鏡の前に立たせた。 そこに映っているのは私ではなく、メイド服を着たアニメ顔のかわいらしい女の子だった…… うそ!この子誰?……これ……私!? 私は手を口元に動かしてみると、鏡の中の女の子も口元に手を動かした。 手を下すと、それと同時に女の子も手を下す…… ドックン!ドックン!ドックン! 「どうです先輩?着ぐるみを着てみた気分は?」 美優の声が右の耳から入って左の耳から抜けていく…… 私は……私はどこいっちゃったの? 「そうだ!着ぐるみに名前つけましょう! 先輩の名前は眞田真紀(さなだまき)だから…サキちゃん!サキちゃんにしましょう! それでいいですか、せんぱ…じゃなかった……いい!サキちゃん♪」 ゾクゾクッ! あぅ!…さっきのかんじだ…… 体がとけちゃいそう……なんか…きもちいい…… 全身を覆われ、美優に「サキちゃん」と呼ばれてしまい、「真紀」という自分を完全に消されてしまった…… そんな私の体を、美優に「縫ぐるみ」と言われときの…甘い…あの感覚が駆け巡っていった…… ……はっ、だめだめ!また倒れちゃう…しっかりしなきゃ! 首を大きく横にふり、私の新たな顔となったサキのほほを手でパンパンとはたく。 「え?サキちゃんじゃ嫌ですか?」 「んっ!」 ちっ、違うの!そうゆう意味じゃないの! 私はもう一度首を大きく横にふる。 「じゃあサキちゃんでいいですね!よろしくね、サキちゃん♪あっ、それとサキちゃんは私の妹だからね♪」 美優は後ろから私の両肩にポンッと手を置き、ニコッと微笑みかけた。 その名前で呼ばれると、またきそう…… 私は「あの感覚」に耐えながらも、「サキ」として頷いた。 このときの私は気づいていなかった……「あの感覚」が私の…秘所を濡らしていることを…… エアコンが効いてても着ぐるみに閉じ込められてるから体がほってってかなり暑い…… ボーっとしながら立っていたらマスクの中で、口元からツーっと何かが垂れそうになる。 これって……唾! 「むぅ!ズズー!」 あわてて息を吸い、手で拭こうとしたけどサキの顔がそれを邪魔する。 口が開きっぱなしだから自然と垂れてきちゃう……気をつけなきゃ…… マスクの中で悪戦苦闘している私を見ながら、美優は尋ねてきた。 「どうかしたの?サキちゃんはお人形さんなんだから喋っちゃだめだよ♪」 サキの唇に手を当てる美優。 そういえば美優の口調がサキになってからちょっと変わった。サキは美優の妹だから? なんか同級生と話してるときの口調になってる…… もう先輩として見られてない……完全にサキとして扱われてる…… あっ!またくる……だめ!…耐えなきゃ…… 体をビクビク震わせながらも、私はコクっと小さく頷いた。 「ふふ♪サキちゃんかわいい!」 美優はあのときのように顔を私の胸に沈め、私の脇を通して手を背中に回し、優しく私を抱き始めた。 「やっぱり柔らかくて、きもちいい……これがやりたかったの……」 私がサキになっても甘えん坊なところは変わんないね……ちょっと安心した…… 私は美優の頭を撫でてあげた。 それから5分以上は経った。 美優は未だに私を抱きしめている。 体がほってっているうえ、抱きしめられてるから肌タイがかなり湿ってきた…… 美優…暑いよぉ…… 疲れから美優を撫でている手が止まる。 「……あれ?あっ、ごめんね!立ったまんまじゃ疲れちゃうよね!座って座って♪」 私を抱きしめていた手を解くと、美優は私をその場に座らせた。 「ふぅ~~。ふはへは~~。」(ふぅ~~。つかれた~~。) 座らせてもらえたから思わず声を出ちゃった! 私はあわててサキの口元に手をやる。 「そうそう!声出しちゃだめだよ!」 美優は腕を組みながら、うんうんと頷く。 なんか想像してたよりも疲れる…体力には自信があるのに…… それに……さっきから体がほてって…変な感じだし…… 「あっそうだ!サキちゃん!女の子座りして♪」 私はうな垂れながらも頷き、女の子座りの格好をした。 そしたら美優はコロンと寝転がり私の太ももに頭をあずけてきた。 「頭なでなでして……」 もう…甘えんぼさんなんだから…… さっきみたいに美優の頭を撫でてあげる。 「これもやってみたかったの……気持ちいい……」 そういうと美優は目を閉じ、ものの一分としないうちに穏やかに呼吸をし始めた…… ……?うそっ?もう寝ちゃったの? 驚いたことに、こんな短時間で美優は私の膝枕で眠ってしまった…… 美優の寝顔…かわいい……ちょっといたずらしちゃお♪ 美優のほっぺをツンツンと指でつついてみるけど、全然起きない。 今度はほっぺたをプ二プ二とつまんでみた。すると…… 「むぐぅ…へんぱい……これ…着てくらはい……」 と寝言の様につぶやいた。 夢の中でも私に着ぐるみを着せようとしてる……こっちの私はもう着ちゃったのに…… そんなことして遊んでたら外で急にサイレンが鳴りだした。 色々しているうちに12時になったらしい。 美優がいきなりガバッと起き上がった。 「お昼…お昼にしよう!」 美優は台所に直行していった。驚くべき切り替えの早さだ。 そして冷蔵庫からウィダインゼリーを1つ取り出すと、すぐにこっちに戻ってきた。 「今日はこれでいいや!」 立ったままウィダインゼリーを飲む美優。その早さはまさに10秒チャージだった。 え?私のお昼は? 美優に気づいてもらえるように何回も自分を指さす。 「サキちゃんはお人形さんでしょ?何も食べないの♪」 少しいじわる気に美優は言った。 そんな…ひどい…… 人形なんかじゃ…ないのに…… 目から涙があふれてきた…… 涙を手で拭こうとしてもマスクで遮られる… 何も食べさせてもらえないし……涙を拭くことさえできない…… そんな自分がすごく惨めに感じて美優の前だというのに私は肌タイの手でマスクの顔を覆いながら本気で泣いてしまった…… 「ひっく、ひっく、ふぅぅ……」 泣きじゃくっている私に気づいた美優は、あわてて私の前に座り込んだ。 「うそうそっ!ちゃんと先輩の分も用意してありますから泣かないでくださいよ!」 「ひっく、ふぐぅ……ほんほ?」 「はい!今持ってきますからね!」 美優は再び台所に直行する。 そしてコップと細長いチューブを片手で持って、急いで冷蔵庫の中から1リットルの紙パックジュースを取り出し戻ってきた。 「ほら!これ、せんぱ…じゃなくて、サキちゃんの好きなジュースだよ!だから泣かないで♪」 目がぼやけててよく見えないよぉ……あっ!ピーチdeジュースだ! 美優はコップをテーブルに置き、ピーチdeジュースを注いぎコップにチューブをさした。 「あっ、飲む前におはながたれてるから鼻かもうね♪はいっ、チーン!」 美優はティッシュを私のマスクの鼻にあててくれたので、私はおもいっきり鼻から息を出した。 ティッシュが私の鼻水でグチョグチョになっちゃた…… 鼻が通り、桃の甘い香りがただよってくる…… 美優は私のマスクの口にある小さな穴にチューブをググッと差し込んだ。 「はいっ!これで飲めるからゆっくり吸ってね♪」 ゴクッ、ゴクッ……冷たくておいしい! エアコンがついてるけど、1時間以上着ぐるみを着ている私は変な緊張と暑さで喉がカラカラだった。 マスクの猿轡のせいでかなり飲みづらかったけどゴキュゴキュ喉を鳴らしながら、 私はコップに入っていたピーチdeジュースをあっという間に飲み干した。 「もう飲んじゃったの!?もっと欲しい?」 大きく頷く。やっぱりピーチdeジュースはすごくおいしい! 「ふふ!かわいい♪」 美優がコップに注ぐのと同時に、私はピーチdeジュース飲んでいく。 1リットルもあったのにすぐになくなっちゃった……お腹がタプタプする。 でも私は着ぐるみを着る前よりも元気になっていた。 ジュースを飲み干した私を見て美優はニコッと笑い、マスクからチューブを抜くと、 チューブとコップを台所に置きに行った。 美優は台所から戻ってくると小物入れから何かを取り出し、それを背中に隠す……なんだろう? 「どお?元気出た?」 再び大きく頷く。できればもっと飲みたかったけど…… 「じゃあ撮影会しよっか!」 ……撮影会? 私が首をかしげると、美優が背中に隠していたものを見せてきた。デジカメだ! 「これよりサキちゃんの撮影会をはじめま~す♪ほら、立って立って!」 手を引っ張られ立たされると、美優はいきなり私をデジカメで撮り始めた。 「次は手を後ろにやってうつむいてみて♪そお、そお!かわいい♪」 言われたとおりにポーズをとる。 美優はニコニコしながらシャッターをきる。 そのあとも、お女の子座りとかモデルさんがやるようなポーズで写真を撮られ続ける…… ちょっと休ませてほしい…… それに人形扱いされていると感じて……さっきからまた体が変な感じになってる…… こんな格好したことないから…恥ずかしいよぉ…… それに…さっきから心臓がバクバクして……あのかんじが…ずっとしてる…… そんな私に気づくはずもなく、美優ははしゃぎながら着ぐるみ姿の私を撮り続ける…… 「そうだ!先輩のケータイにも取ってあげよ!サキちゃんの写真♪」 美優は勝手に私のバックからケータイを取り出した。 そんなことしなくてもいいよ! 美優からケータイをとり上げようとするけど、なかなか返してくれない。 「これは先輩のケータイなんだからサキちゃんには関係ないでしょ!」 確かにそういうことになるけど……サキの中には私が入ってるんだよ? うぅぅ!……またきた……なんなの…このかんじ…… 「ちょっとだけだから、お願いサキちゃん♪」 美優は手を合わせて私にお願いする。 私はしぶしぶ頷き、十枚ぐらい私のケータイで写真を撮らせてあげた。 「これぐらいで十分かな?じゃあまたデジカメでとりま~す♪」 美優はケータイを私のバックに入れると、デジカメに持ち替えて撮影会を再開した。 まだ撮るの……もう疲れてきちゃったよぉ…… でもあんなに楽しそうだし……もうちょっと頑張ってあげよう。 その後も色々のポーズで写真を撮られ続けた…… 「すっごくいいよ、サキちゃん♪そうだ!四つん這いになってみて!早く早く♪」 えっ!?それはちょっと…恥ずかしい…… それに疲れてきたし……暑いし……グチョグチョするし…… 悪いけど…もうできない…… 私は自然とイヤイヤをしてしまった。 「え…だめ……そんなぁ……」 美優は構えていたデジカメを下し、残念そうに顔を下に向けた…… そんな顔しないで!やってあげるから! 私はあわてて両手を振る。 「じゃあやってくれるの?」 私は拳を握り締め、がんばるぞ!のポーズをして首を大きく縦にふる。 着ぐるみを着てからちょっと動きが大胆になってる気がする…… 「ほんと!やった~♪」 美優がまた元気になり、ピョンピョン飛び跳ねている。 やっぱり美優にはいつも元気でいてもらいたい…… 相変わらず弱いなぁ……私…… ……えっ!?もう三時なの! これ終わったらもう着ぐるみ脱がしてもらおっと。 そんなことを考えながら四つん這いになる。 そのとき私はあることに気がついた…… そういえば……おしっこ…したいかも…… お昼に1リットルもピーチdeジュースを飲んじゃったんだから当たり前だった。 一回気になりはじめたらすごくトイレに行きたくなってきちゃった…… 「サキちゃんかわいいよ♪今度は右手を口に添えてみて!そうそう」 おしっこを我慢しながらも、私はポーズを撮り続ける…… でももう限界に…近くなってきてる…… おしっこぉ……おしっこしたいよぉ…… 早くお開きにしてよぉ…… 太ももをすり合わせ、モジモジしている私に美優が気づいた。 「サキちゃんもしかして…おトイレ行きたいの?」 マスクの中で顔を真っ赤にしながら、小さく頷いた。 「ごめんね気づかなくって…じゃあ一緒にいこ♪」 そう言いながら美優は手を引っ張り私を立たせた。 一緒に?……イヤ!一人でできるよ! 私は大きく首を横に振った。 「一人じゃしづらいからおしっこまみれになっちゃうよ?それでもいいの?」 それもイヤ……美優に見られるのも嫌だけど…… でももう一回見られちゃったし……しょうがない…手伝ってもらおう…… 私は渋々頷いた。 「ふふ♪カメラ置いてくるからちょっと待っててね♪」 美優はデジカメを小物入れにしまいにいった。 ちょっとあそこが濡れてる気がする……汗だよね…… おしっこ……漏れてないよね…… 美優に背中を向けてから、恐る恐るスカートを上げショーツの中に手をいれる…… ……え?うそ!?……濡れてる……なんかぬるぬるしてる! 私はあの感覚のことを思い出した…… もしかして私……こんな状況で……感じちゃったの? 全身タイツの上にメイド服まで着て……顔に猿轡付きのマスクまでかぶらされて…… 着ぐるみの中に閉じ込められてグチョグチョになりながら……「サキちゃん」なんて呼ばれて…… そんなことされて……感じちゃってたの…… うそ!こんなのうそ!絶対そんなことない! 否定しても、頭で考えれば考えるほど体はほてり痙攣し、脳はとろけ、あそこから蜜が噴き出ててくるのが自分でもわかった…… 涙が大量にあふれだしてきた…… こんなの……うそだよぉ…… こんな…こんなことで感じちゃうなんて…… 私……変態じゃない…… 「お待たせ!おトイレいこ♪」 「ふっ!」 急に声をかけらたからその場で飛び跳ねてしまった。 「どうかしたの?さっ、いこ!」 「ひは……へっはいひは!!」(イヤ……絶対イヤ!!) こんなこと……美優に知られたくない!絶対イヤ! 激しくイヤイヤをする。 「もう!喋っちゃだめでしょ!早くいこ!漏らしちゃうよ!」 「やら!!」(やだ!!) 「いいかげんにしなさい!!!」 「ひっ!」 ものすごい剣幕で怒られた…… 美優のこんな怖い顔見たことない……思わず立ちすくんでしまった…… 「いい子だから一緒におトイレいこ!ね!」 「ふぅ……」 恐怖から頷いてしまい、美優と一緒にトイレに入った…… 「はい!じゃあスカートもって座って♪」 やだ……やっぱり見られたいないよぉ…… 小さく首を横にふった。 「しょうがないなぁ……」 美優が私のスカートをめくり上げた! 「ふぅっ!」 「あっ!やっぱり漏らしてる!もっと早く言わなくちゃだめでしょ!」 美優はショーツのシミをおしっこだと思っているらしい…… 片手でスカートを上げながらもう片方の手でショーツに手をかけた…… もう…だめ…… 美優はショーツを下におろす…ショーツのシミが糸を引いた…… 「えっ!?……先輩……」 「ぐすっ、ぐすっ、みらひへ……」(ぐすっ、ぐすっ、見ないで……) 涙がまたあふれだしてきた…… イヤ…見ないで…… こんな…こんなのイヤ…… 着ぐるみ着て……濡らしちゃうとこ見られるなんて…… 裸で素振りしてるのなんかよりも……変態だよぉ…… すすり泣きながら立ちつくす私……そんな私を美優は茫然と見ていた…… 美優は、はっ!と気づいたように私の愛汁がついたショーツと肌タイをトイレットペーパーで拭くと、 ショーツを一気に脱がし、それを美優のデニムのポケットに入れてしまった。 「サキちゃん!スカートもって!おしっこまだしてないでしょ♪」 「ひっく、ひっく……ふぅ……」 言われたとおりにスカートを持ち、便座に座る…… すると美優は股のジッパーを開け、肌タイが閉じないように手で広げた。 「はい!出していいよ♪し~し~ぽんぽんぽん……」 美優の掛け声とともに溜まってたおしっこが勢いよく噴き出す…かなりの量…… こんなとこまで見られて……もうやだ…… 私は着ぐるみの中で…ただひたすら自分が消えてしまうように祈ることしかできなかった…… 人形遊び(後)
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2007-10-17 着ぐるみ Wikiポータル開設しました~。
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イベント系の仕事を請け負う会社に勤めてた頃の話。 やめる直前は世話になった人達に感謝する反面、結構緩めに仕事をこなしてた。 そんなもんだから完璧主義な上司のカナコさんからはよく目をつけられてたんだ。 2年前だから当時21歳のちっこいクールビューティー(笑)だった。 キャンギャル派遣はとにかくブッチが多く、その度にオフの子を集めてたがどうしても無理な状況では文句言われるのを覚悟の上でカナコさんにお願いしてた。 そして、とあるパチスロの「マスコットの着ぐるみの子がまだ来てない」という連絡を受けたんだ。 �その着ぐるみってのが、2等身のウサギみたいなキャラでその企業の新しいマスコットらしい。 会社事態はド田舎の小さなチェーン店で、そのキャラに関する販促物もまだ未入荷だったらしく着ぐるみだけが先に来るという適当っぷりw 店長はマスコットの詳細を把握してはいたが、この人もまた軽い人で週末にもかかわらず当日は公休を取ってた。 とにかく欠員を埋めるべく片っ端から電話帳を漁るが、何しろ 身長制限150cm以下 だ。 見つかるわけないし面倒だったのでカナコさんに助けを求めた。 カ「え?ヤダよ暑そうだし…俺君やりなよ」俺「いや…俺含めキャンペーンの子ってみんな165cm前後あるじゃないすか…多分入りもしないっすよ」 カ「マジかあ…わかった。1回家寄って着替え取ってくから、ちょっと待ってて」 仕事の後に飯を要求されるか、長時間の愚痴になるかはカナコさんの気分次第だったが 「この仕事とももうすぐお別れだし、カナコさんのお説教もこれで最後だ」 と自分を慰めつつ現場に到着した。 とりあえずブツを確認するべくスタッフに場所を尋ねると、やはりどの様なキャラが 来たのか知らないらしく目を輝かせながら楽しみにしている旨を伝えられる。 バックヤードの倉庫にある大きめの段ボールを開けると まず目についたのはとんでもない特大サイズのウサギの頭だ。 中から出してみると見た目よりは軽いが、その下に埋もれるかの如く入っていた 胴体の小ささを見ると、やはり小柄な女性でなければキツそうだ。 どうやらマスコットの腕は内蔵されている棒で動かすタイプで わ操演者の肘から下にかけて胴が位置し、その上に先程の頭を被せるらしい。 �残るは別の袋に包まれた王冠の様な物だ。 ウサギの二本の耳の間には何故か穴が開いており、その周りと王冠の下部の 接合部分の一致からウサギのアイテムであることを再確認する。 箱の底には白いほっかむりの様な物体が一つ。用途は既に心得ている。 この業界にいると度々、着ぐるみを扱うが担当するのは大概キャンペーンの女の子である。� 伝えられた仕事内容とは全く別のコスチュームを手渡され それを着用し朝礼に臨むが挨拶ということで頭部を外すことを指摘される。 その子の綺麗なご尊顔があらわになるにもかかわらず周囲は まるで腫れ物を見るような目であった。 海外製のねんどペンギンとして人気な、そのキャラの頭があるべき場所にあるものは 胴体と比べると大変アンバランスな大きさの所謂モジモジ君である。 黒い布の中心から覗く、その沈んだ表情からは 何とも言えない心の叫びが伝わってくる様で心許なかった。 話は逸れたが、その光景をカナコさんに置き換えると何だか笑えてしまい 同時に一つの仮定と企みが俺の中に芽生えた。 すぐに王冠の側面を見ると…やはり視界確保のための穴らしきものが確認できる。 気づくのが遅くなったが、どうやら頭頂部の穴は操演者の頭が通過するためのもので それに王冠を付けて隠す仕様らしかった。 店内のスタッフはまだマスコットのデザインを知らない…。 王冠の用途はぱっと見た感じで分かりにくい。 この着ぐるみを使ってカナコさんにイタズラ…いや…ささやかな復讐をしてしまえ。 俺の中の悪魔がそう囁いた。� こうして俺は王冠を袋の中にしまい、それを入れた段ボールを部屋の片隅へ 追いやった。そう…今回のイベントもとい復習劇にあの王冠は邪魔だったのだ。 仮に後で文句を言われても「気づきませんでした」で済む様な状況の現場だし どうせもうすぐ退社する身だ。 そんなことを考えているうちにカナコさんが到着。 イベント開始まであまり時間がないので着用に取り掛かることになった。 胴体に足を入れるカナコさんに語りかける。 カ「え?…ああ…頭に被るヤツかあ。これ絶対付けなきゃダメなの?」 俺「汗吸い取る役目なんですから…新しい着ぐるみですし汚しちゃまずいっすよ」 そうだ。今回はこの布っ切れが主役なんだから付けてもらわないと困る。 王冠の存在がないことになってる今ならなおさらだ。 カ「もお…。ちょいあっち向いてて」 モジモジ君スタイルが恥ずかしいのか、そう催促する彼女。 どうせこの後いくらでも見られるにも関わらず無駄な抵抗だ。…そう…いくらでもね。 丸い穴から伺える少し紅潮したカナコさんのお顔を尻目に俺は巨大な頭部を持ち上げた。 俺「んじゃ頭かぶせますよ」 カ「ん…お願い」 カナコさんにとっては一刻も早く自分の頭を隠したかったんだろうが その願いも次の瞬間には無惨に崩れ落ちた。 カ「へぁ?!」 頭部を装着することによる蒸し暑く視界不良の世界に 未だ自分がいないことに違和感を覚えたのかカナコさんの第一声はその姿もあいまって 非常に滑稽なものだった。 俺「ぷっ…マジいいかんじっすよカナコさん」 カ「ふぇ…?この穴って何?」 ようやく登頂部の穴に気づいたらしいが、もう遅い。 王冠が無い限り、その様相どころか表情すら隠せないのだ。 俺「ん~…このキャラの原版が手元に無いんで確認できないんですけど、 多分こういうマスコットなんじゃないんですか?両耳の間だから、あんこうの触角みたいな…それがカナコさんの頭なんすよ…きっとw」 カ「えええ?!そんなこと聞いてないし… じゃアタシの頭を含めて一つの着ぐるみってこと?!」� 俺「そうっすねwでも、わざわざ顔が出るように造ってあるってことは喋んなきゃダメですよ~! ほら!ウサギって話せないでしょ?だから人間部分が出てるとこで会話するんすよ! 触角だしw」 カ「ひぇえ?!声も出さなきゃダメなの?!」 俺「ウサギっぽくカワイイ声でお願いします。解り易い様に語尾に~だぴょん! …を付けなきゃですね。じゃなきゃ顔を白く塗るしかないですよおw それなら人間部分(ちょっとだけ)消えるし…」 カ「それはヤダ!」 言い終わらない内の即答だった。ちょっと言い過ぎたかと反省し なだめるような口調で続けた。 俺「まあ…カナコさんキレイですし、折角のお顔を汚すのはキツイっすよね。 実際、恥ずかしいと思いますけど子供達も待ってますし… 皆の夢を壊さないように、なりきって頂けませんか?」 夢ならとっくにブチ壊しちゃうわけなんですけどねw� …とは言え、これは全くの嘘ではなかった。多くの人に、この姿と カナコさんの表情を見て貰い、そして何より俺自身が それらの視線を恥じらう彼女の顔を見てみたかったんだ。 �言い忘れてたが俺はドSだ。 目を潤めかせカナコさんは答えた。 カ「ぅう…わかったよお…やるから…もぉ…」 そして彼女は多分ドMだ。 俺「すみません…いつもながら迷惑かけます」 カ「ホントだよ…まあ欠員出たんだし…しゃあないかあ…」 カナコさんの希真面目な性格が裏目に出て結局やることになった。それも、かなり強引な設定付けである「言葉を話すアンテナ役」 まで引き受けてくれたのである。とにかく、その場は時間が圧していたので カナコさんには「子供達の前での振る舞い」をレクチャーすることになった。 �カ「〇〇(キャラの名称)だ…ぴ…ょん…//…こう…?」 俺「とりあえず笑顔っすね。仮にも人の顔から声が出てるんですし。あとポーズ。 片脚を出して、つま先を上で。同時に手を開いて重心は出した脚の方へ。 その時カナコさん自身の頭も脚の方にくいっと…」 カ「え…?!…ちょ…アタシの頭は関係ないじゃん//」 俺「そっちの方が感情が伝わり易いですって!」